■ 13_06. ルータ ■
■ ルータとは
何もなしで、ネットワークアドレスの異なるLANは通信できませんが、
ゲートウェイ(改札)を通れば通信できます。
ルータは、代表的なゲートウェイ機器です。
■ ルータには2つの NIC が
ブロードバンド・ルータには、LAN側とWAN側にそれぞれ NIC( LANカード)が内臓されています。
2つの NIC に、異なる IPアドレス を割当てります。
■ デフォルト・ゲートウェイ
大きなネットワークには、ルータも複数あるのが一般的なので
「最初にアクセスするルータ」を、デフォルト・ゲートウェイといいます。
ルータ同士は経路情報を共有していて、どのルータにアクセスしても最適のルートが選択されます。
■ ルータのIPアドレス⇔デフォルト・ゲートウェイ
逆説的ですが、ルータのIPアドレスを、デフォルトゲート・ウェイ といいます。
ルータにIPアドレスを設定し、そのアドレスを、パソコンのデフォルト・ゲートウェイにすると、
そのルータ経由で、パソコンが異なるネットワークとも通信できるようになります。
インターネットに接続しないLANの例 ( ルータの両側がプライベートIPアドレス )
上の図で、パソコンA のアドレス設定は、
IPアドレス 192.168.11.3 ( プレフィックス表記は 192.168.11.3 / 24 )
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルト・ゲートウェイ 192.168.11.1
上の図で、パソコンF のアドレス設定は、
IPアドレス 192.168.22.9 ( プレフィックス表記は 192.168.22.9 / 24 )
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルト・ゲートウェイ 192.168.22.1
となります。
■ 通信のプロセス
通信する相手先にもデフォルト・ゲートウェイが設定されていないと通信できません。
@ 宛先アドレスと送信元アドレスをデータに付加して送信します。
A 宛先アドレスが自分のLAN内ではないので、
デフォルトゲートウェイに設定されたIPアドレスのルータにアクセスします。
B ルータの先に宛先アドレスと同一のLANがあることが解り、
データを通過させて宛先へデータを届けます。
C データを受け取ったコンピュータは、送信元アドレスを宛先に変えて、
データを受け取った旨を、逆の順路で返信します。
D 送信元のコンピュータが返信を受け取って通信完了です。
■ ルータがあるときの名前解決
NetBEUIの名前解決 はブロードキャスト(一斉同報通信)で、コンピュータ名を探しますが、
ルータは、データ通信の衝突を回避するため、ブロードキャストをブロックするのが建前です。
ルータは、ブロードキャストを通さないので、ルータの外にいる相手の 名前解決 ができません。
NBTは、WINS や DNS を使い、ルータを超えて名前解決しています。
(例)隣のネットワーク上にあるWINSサーバに問い合わせ、ルータを越えた通信を行います。
(例)DNSサーバに問い合わせ、ルータを越えた通信を行います。